紀州の備長炭で有名な木であるが、五島にもある。しかも天然記念物のような存在としてである。江戸時代、五島へは、紀州、土佐など漁業の盛んな地域から漁に来て、やがて定住してしまう人々も多かった。カシの中でも最も堅い木であるウバメガシは、船の櫓材等として活用されており、皮は漁網の染料としても使える。紀州の漁民が持ち込んだという。青方大曽の恵比寿神社脇のものは幹廻り260mで、県の天然記念物に指定されている。これは、紀州から移住した法村家の先祖の漁師が持参して植えたもの。福江には、五社神社に奉納した幹廻り200mのものがあったが、昭和62年の台風で倒れてしまった。その後大津の松園祐徳が2代目を植樹している。