昭和62年6月15日発行。大正9年生まれで昭和初期に奈留島で育った山本スミの著作。長い教員生活の最後加奈留島江上小学校で昭和55年3月同小で退職。50年の歳月で様子も人々の心も一変した島だが、行事、食べ物、植物、遊び、物売り、なくなった所、古い歌や想い出を、はっきりとした記憶と方言を駆使して、しかも事実に裏打ちされた語り口調で優しい読み物にしている。五島人の書いた五島歳時記として後世に残る一冊になると思われる。平成12年8月1日には、続編も発行。この中には高麗島伝説の人々「輪人」の一派が奈留にも着いて宿輪、久賀に着いたものが五輪、外輪ではないか、と言う「空想」もある。後半は俳句集となっている。「島が好き不便さも好き十三夜」「島に住み名月を賞で茶を教え」